400年以上の歴史を持つアイルランドの国立大学トリニティ・カレッジ・ダブリン。ここには世界で最も美しい本と呼び声の高い「ケルズの書」を保管しているトリニティ・カレッジ図書館や、映画のモデルとなった「旧図書館」が所在しています。世界中から観光客がやってくる、観光名所としても人気の場所です。
そんなトリニティ・カレッジ・ダブリン(以下、TCDと呼ぶ)には「夏季休暇中だけ一般客が学生寮に泊まれる特別なプラン」があります!
2022年6月に3泊4日で実際に宿泊してきたので、その様子を紹介していきます。
一般客が泊まれるワケ
ホテル予約サイトで「トリニティー・カレッジ・キャンパス・アコモデーション」を見つけ泊まれることを知ったときは「学生が生活しているはず…?」「本当に私(一般客)が泊まれるの…?」なんて不安になりましたが、これにはちゃんと理由が。長〜い夏休み期間(5月〜8月)に学生たちが寮にいない間だけ、一般客に部屋を貸し出してくれるということなんです。
トリニティ・カレッジ・ダブリンの公式サイトによると、収益はトリニティ・カレッジの学生のための施設やサービスの向上に使用されるとのこと。長い夏休みを無駄にせず、観光客にとっても嬉しいナイスな仕組です!
部屋のタイプ
部屋のタイプは、キャンパスの中心部にある歴史的建造物「Heritage(ヘリテージ)」と、東側にあるモダンで近代的な「Goldsmith Hall(ゴールドスミス・ホール)」の2パターンから選べます。シングル、ツイン、ダブル、バスルーム付きのエンスイート、そして最大6名まで宿泊可能なファミリー用のアパートメントなど、様々なタイプが用意されているのも魅力の1つです。
その中でも私は、バスルームとキッチンを2~3人共同で使う「2または3ベッドルームアパートメントのシングルルーム」に宿泊してきました!今回はお得なキャンペーンがあったためBooking.comで予約したんですが、3ヶ月前なのにこの1部屋しか空いていなくてビックリ…!宿泊を希望する場合は、早めに予約したほうが良いかもしれません。
チェックイン/チェックアウト
TCDの正面入口をくぐり抜けたら、左に曲がるとチェックイン/チェックアウトをするためのアコモデーション・オフィスがあります。
予約番号と名前を伝えると、部屋のキーと行き方を説明してくれます。方向音痴のため不安そうな顔をしていたら、マップに直接行き方を書き込んでくれ、そのままマップを渡してくれました。
チェックアウトもこの場所でしますが、鍵を返すだけで名前も伝える必要がありませんでした!超簡単!
部屋レポ
今回宿泊した部屋は、歴史的建造物「Heritage(ヘリテージ)」にありました。最初から注意事項として知らされていたんですが、エレベーターがありません。荷物が多い場合は事前に問い合わせえると、1階に部屋を用意してもらえます。
カードキーの使い方は少し特殊で、ホルダーに差し込み、引き抜くと緑のランプが点灯して開く仕組みです。
私の部屋は一番上の3階にありました。
部屋は清潔感があり、天井がものすごく高いので解放感があります。ベッドも寝心地抜群でした。
清潔感はありましたが、ドアや壁は歴史を感じる劣化が多少なりともあります。これを味と捉えるかどうかは、人次第かなと。個人的には雰囲気があるので、そんなところが好きでした。ドアはオートロックです。
バスルームは写真を撮るのを忘れてしまいましたが、窓がないので少し閉鎖的。トイレと流しは綺麗ですが、シャワールームには少し水垢のようなものがありました。潔癖な人は気になるかな程度ですが。バスルームとしての広さは十分にあります。バスマットとバスタオルは毎日変えてくれます(例外あり)。
廊下の先には、これまた解放感があるリビングルームがあります。正直、ここは特に使いませんでした。数人で違う部屋に泊まっているときは良いのかも。
そしてキッチン。他の2人が使っていなかったので、貸切でした。とても綺麗で、居心地が良かったです。節約旅だったので、ここにあった電子レンジと電気ポットにはお世話になりました。
備品としては電子レンジ、電気ポット、ティーパックとコーヒースティック、それらに使うミルクなどが置いてありました。その他調理器具や食器などはありません。ただ部屋にはグラスが1つ用意してあるので、飲み物はそれでどうにかなりました。
今回の宿泊で特に気に入ったポイントは、部屋やキッチンの窓から見える景色。歴史的な建造物に囲まれて、とても静かな日々を過ごせました。
ちなみにダブリンの夏は本当に日が長く、時期にもよりますが、今回の旅(6月初め)は22時でやっと少し暗くなってくるレベルです。そのため部屋のカーテンは、しっかりと分厚い遮光カーテンでした。
次ページでは、予約方法やTCDまでのアクセスなどを紹介しています。